トランク

ハリー・ポッターをそう言えば、そのままみたことがなかった。金曜ロードショーでしか観たことない。妹が好きだから、よく観るけど、必ず吹き替えだったから、なんとなく私もハリー・ポッターだけは、吹き替えで観ていた。一緒に観ると、無意識に、気を遣って、聞いて、吹き替えに直したりして、一度も、英語の字幕で観たことはなかった。Huluでコマーシャルなしで、初めて自分の意志で、自分一人でみた。初めてじゃないな。ええと、2回目だ。2年前か3年前か6年前も同じ事をした気する。

新鮮だった。まだ、アズカバンしか
観ていないけれど。

3本観て、分かった。

今の私に必要なのは、
ありったけの金じゃない。
たったひとつのトランクだって。

覚悟?感情?情熱?がないんだ。

それを妹に話したら、
勇気だね。って
そう言語化してくれ、
ヒントの可能性
教えてくれた。

そうなのだ!
映画を観ていて、驚いた。
よく、支度が出来ているな!って。
私は、頭がいっぱいで、
家を出たいって思っても、
実際に出る行動に移す事を視野に
入れなかった。
(気分はハリー・ポッターで考えてて)
もし、私だったら、
支度してないよ!!って言って、
30分・・・いや40分かかるな。
読まない本、死んでるノート、着ない服、汚い靴、ぐちゃぐちゃな小物、使わない化粧品。
40分はかかって、しまう。
気後れして。
ドアを開けて入ってくるダーズリー。
4秒目に手が、
捕まって終わりだろうな。

だからホントに、「自立したい!!」「この家を出たい」「一人で生きれる」って口では言うけど、
わたしは、家を出る気がないんだなって
思った。