挨拶

いちいち、悩んでいた。
ときたまごときたま挨拶してくれるのに、
なんで、返事してくれない時があるんだろう。かなりの頻度で、無視。
そして、わかった。
空間のねじれで。
相手は我慢していた。
返事をするのを。
グッと堪えているのだ。
最初は、島田紳助が好きだから、
相手に合わせるをしようと思った。
無視をするから、無視する。
でも、無理だった。
無視するのって余計疲れる。
ウケるのは、出目金が、
無視する時は、演技が下手で、
なんてことない平然なフリをしようとしても、出来ていない。無視に集中しすぎて、
簡単な作業で凡ミスをする。
その様は、バカバカしくて、面白い。

無視は、逆に相手に意識を集中してしまうので、ずっと悶々としちゃう。ああ、俺は。
だから、さっぱり淡々としよう。
態度を変えない。

ハッキリした。
カウントダウンの日数で気付いた。
残り35回。
そうか、数えるとこれくらいしか、
挨拶出来る機会はないのか。
だったら、無視するのと挨拶するのじゃ
どっちが、気分良いだろうか。

気付くの遅いけど、
辞める前に気付けてうれしいおいら。
苦爪楽髪。