映画感想

普通の人々。’1回目
面白そうなので借りたら面白かった。流石俺!役者の演技が凄い。ここまでリアリティを演じられるんだ。すげえ。
~以下ネタバレ~




バーガー博士が良かった。頭が良さそうに見えるのは何でだろう。何か、哲学の達人って気がした。鼻が高い。髪型がクルクル、天然パーマ悪い奴は居ないって銀魂で見たけど。賢そうな人ってクルクルしてる気がする。偏見だけど!博士はクルクルパーマ安定よね。
バーガー博士が写る度に次は何を言うのかどきどきした。安心する瞳。喋り方が知的。ペースを崩さない、いつでも落ち着いている。ユーモアがあって面白い。

ジャレットだったかな。観ててハラハラした。俺も息を吸うように病んだりするけどその比じゃない、メンタルキツイとここまで苦しいんだって断片を垣間見れた。どうしたらジャレットは救われるんだろう。ただそれを頼りに最後まで観た。

カレンのシーンは圧巻だった。最初は恋人同士なのかと思って仲睦まじいシーンで心がぴょんぴょんしたけど、異常さが段々と分かってくる。精神が安定している自分の方が偉い人間だと言う感じで、、、。貴女っておかしいわよ?上から目線な感じで、病院やジャレットの話を聞くつもりがない、全否定。心を閉じて普通の人々に見えるように努めるが、綻びがすぐに分かるのは、最初に言った事をまた繰り返し言う事と、元気出してとどうでもいい事を、バイバイ言った後に振り返ってそれも至近距離、ヘイ!必要のない大声で呼んでから言うのと、すぐに用事があるなら頼む必要のないコーラを注文し、案の定一口も飲まない、電話してね。とあんな酷い態度を取って電話して貰えると思ってる事だ。

最初の印象【恋人】別れた恋人だっけ?ラブラブで良い感じじゃん!
真ん中の印象【嘲う】精神病院に行くジャレットを説教?今を生きる十代現代ではカウンセリングなんて行く事は普通の事だけど、日本ではまだ圧倒的に根強い古い考え。やはりジャレットの母親の様に精神が脆いと認める事が出来ない、恥ずかしい、他人の助けなんか要らない、自分で治せるわ!自分で治せないあなたって変ねと糾弾している。
最後の印象【儚い】部員が殺到している演劇部の部長も父親に話す為の作り話で彼女の妄想か嘘なんじゃないかと思った。あるにはあるけど、一人な気がする。仮にも友人を全否定する事は自分を全否定してる様に見えた。一番精神が狂ってるって分かるのは、電話してね言った後の懇願した様な去り際の目。

いい目の父親、良い家だなあと思ったけど、弁護士でビックリした。そりゃそうか・・・ただのサラリーマンじゃあの豪邸は無理だもんね。

2時間本当に面白かった。
まさか別れるとは。家族全員でカウンセリング行くと思った。でも写真に写りたくない、ジャレットは責任感に押し潰され死にそうなのにトドメの亡くなったザックなら病院に入院しなかったと責める、他人任せ、これから休暇はゴルフに行こうと、ジャレットを遠ざけるばかりで母親の愛がないのは一目瞭然で、どんなに言い訳しても誤魔化せない。ジャレットが母親を抱き締めるが、抱き締め返さない微動だにしない、目に見える愛情表現をジャレットは与えたけど浮き彫りになるのは受け取らないシーンを最後に、淡い期待は打ち砕かれた。愛がまったくない。それはもう、直せない。でも、写真撮影の時厳しくしなさい、多分母の母その言葉で彼女も母親から愛されなかったのかなと思った。

観終わってTEDでもあったけど、精神科医は本当に凄い仕事だ。何人救って何人救えない現実。それこそ気が狂いそう。私にはとてもじゃないけどなれないな。子供の頃はただ話を聞くだけで1800円良い商売だな、なんて無下にしてカウンセリングに行くことを貧乏だから悪気があり、辞めたこともあったけど、安いもんだ・・・。ジャレットみたいに週2でカウンセリング受けに行きたいわ。この映画では50ドル。ひえ一月4万円。良い先生だとそれくらいするよな。

で、死ぬのなんて当たり前なんだなと思った。自殺して死ぬ人なんて星の数ほど居る。死んだらそれは死者だ。他殺や寿命で死ぬのと同じ。蘇ったりなんかしない。だから私が死にたいとしか言えないのは、ジャレットみたいに愛されたかったから。でも、愛は限度がある、少し似て私の母親100愛があって、70愛は父親に捧げている。ハグはしてくれない。でもまあ、薄々分かっていた。この人は母親じゃない。これは何なのか分からないけど、直感。お風呂から出るといつも確信していたからお風呂嫌いになった。私の母親は他に居るんだから、探せば良い。居ないなら仕方ないわね。

自分の人生を子供に捧げている時点で100の数値はおかしいか。そう。悲しくなる。母親は結婚して子供を産んで難病になりながらも、働いている。私は奴隷の様に見える。
自分の人生がないから。
父親は仕事があってまあ仕事人間だけど・・・
可哀想に見える。
母親は1日の時間を全部家族に捧げている。
もちろん父親も家族の為に働いているけど。
何か違う。
何なんだ?

今は動けるけど、ほんの数年で母親は介護がないと生活出来なくなる、働きマンの父親は介護と仕事を両立するつもりで居る。気持ちが悪いのは、母親が自分自身を責める事だ。それは病気なんだからあなたのせいじゃないと何度言っても分かってくれない。でも、普段出来た何気ない事が出来ない自分を不甲斐なく思うのはごくごく自然な事だろう。それを支えるかどうか。俺には出来ない。自分自身の事もまだ、ままならない。

母親は、悲壮感溢れる。
親友は居るけど、もう5年以上会ってないらしい。
何て言えば良いんだ。
ザコンだし
まあ俺がそうなんだけど。

生きてて楽しそうに見えない。
死んでるみたいだ。

ルーティン化している。
毎日の活動。
そう・・・。

不幸だ、って。自覚せねばならない。
悪魔親戚は遊びに来るけど、他の悪魔親戚と喋りたいだけで、断れないのを良い事に近いから場所を提供してるだけだ。

外食は滅多にしないし。
別に外食ばかりが幸せとは言わないけど。


母親も父親も言わないけど不幸だ。
私も不幸にならないと愛して貰えない気がしていつも不平不満を垂れている。

はあ。面倒くさ。
出来るなら海外に渡米して音信不通になりたい。
しようかな。3年間貯金すれば渡米くらいはできるっしょォ。いいかも・・・。