光若

お風呂上がりになると、必ず、私の母親はあの人じゃないって直感で分かるから、お風呂が嫌いになった。直感で分かるの。母親は彼ではなかった。お風呂上がり、あの人は私のお母さんじゃないって強く思う、知ってた。勇気出してヤケになって言い切った若かりし俺だ。本当の親じゃないくせに!これを話すとへその緒もあるわよ、ドラマの見過ぎだと言われたけど小学2年生くらいで、そんなにドラマなんてみていなかったから、信じたくない母の希望的観測だろう。そんな記憶も薄れて、ただのお風呂嫌いと化してたけど、思い出したのだ!!家族で歩くときも浮いていた。家族じゃないみたいに。他の兄弟は親子に見えるのに。私の隣には誰も歩かない。本当は分かっていた。可笑しいんだと思って分からないふりを一生続けるところだった本当の親ではないとそう思うなんて珍しいそんな風な思考なんて、光若も特徴があるしそうかも。前も書いたかな、書いたよねきっと、このブログに、ただ忘れているだけだね。すっきりした。本当の親ではないのだから逆らったって良いし合わせなくたって構わないんだ。好き好きに生きて良い。乞わなくて良い。壊されなくて良い。愛される為に茶番で大馬鹿者にならなくて良い。逃げたい。さっさと行けよ。光若として、何をしようかしら。上品、優雅、末女、マツコみたいに食べ物のマナーから、所作のマナーをきちんと基本から学んで自分にエレガントな感覚を持ち、自信を付けたいな。まずはそこからだ。自分の形を見つける、試行錯誤して作るところからだ。俺は何一つイケてないから、どこにも行きたかないし行きたかなくなるんだ。髪型、歯、服装、姿勢、体型、仕草、マナー、所作、靴、手先、毛先、目先、化粧、最近ガラガラ声のケア、心、筋肉少女帯、色々と鍛えて最高級の俺に仕上げたいな。さっきまで死んでたのに光若と知ったら元気づけられた、存在だけでも周りの心を照らせるかもだから、とりあえずまあ、何か1つやってみよう。髪型は手っ取り早い。それいけ、私!