ウチ:勉強

(こにし小西)どこだ?
ん~どこなんだよ?/キョロキョロ周りを眺め部下と歩いてから、すずらん町案内図を見る
(みなせあおい水無瀬碧)恋愛って刀を持つことだと思うんです。男と女の真剣勝負。きっと人をどこまで切っていいかって恋愛で学ぶの。
刀を持たねば血が出る頃合いも分からず傷の治し方も分からない。
(ライター)何かすごい。
(みなせあおい水無瀬碧)それなのにもうホント 全く気配すらない。今の子って恋愛しないじゃないですか。うちの子も全然 その気がまるでない。彼氏いない歴生まれてきた年数と同じ。(ライター)先生の娘さんでもそうなんですか?きっとおキレイでかわいいに違いない。
(水無瀬碧)いえいえ 私ほどでは。
(まつやま松山)今のカットで。
(ライター)あっハイ。
横断歩道で信号待ちしてる空/戦利品を眺めてニヤァとご満悦
(小西)すいません。あっ怪しい者じゃないんでちょっと聞きたいんですけど
(空)はい。
(小西)この辺にエンゼルフォレストタワーってマンション知りません?
(空)はい ここ渡って 右に行って・・・
(小西)あぁやっぱ有名なんだ。(空)私 住んでるんで。(碧の声)私 早くにあの子産みました。もう二十歳です。私 娘に恋愛してほしいんです。恋をすることでしか成長できない部分があると思うんです。それに何よりあの恋い焦がれる気持ちを知らないなんて。この世に生まれて来て不幸じゃないですか?相手を求め続けて傷ついて傷つけて人間を知ってゆく。そこを抜けてない人は弱い。松山/あくび。(カメラのシャッター音)松山さん 聞いてる?(松山)まるのジェスチャー(カメラのシャッター音)(水無瀬碧)はっ!ごめんなさい。煽りはやめて。できれば斜め右上から。
(カメラマン)笑顔で/はい。
空と歩いている/(小西)知らない?水無瀬 碧。恋愛小説の女王 若い子知らないか。『夢の音が聞こえる』とかさ明日、君に会えるとかさ。昔は一世をふうび風靡したんだけどね。(空)今は?(小西)どうかなあ・・・(空)オワコン?(小西)君 はっきり言うね。ハハハ・・・。(たちばな橘)あれ?ここ右って・・・。(空)私コンビニ寄るんで。
(水無瀬碧)私自分がこんな心配するなんて思ってませんでした。娘が小さい時から悪い虫ついたらどうしよう。変な男に引っかかったらどうしよう。それが虫一匹、人っ子一人 娘に寄って来ない。逆の心配を 今しています。このままあの子が彼氏も出来ず・・・。(ライター)お母様恋愛のプロなのに。(水無瀬碧)えっ私プロ?(ライター)だってこれだけ恋愛小説たくさん書かれてそれはそれは恋多きそしてモテて来られたのだと。(水無瀬碧)ヤダ そんなぁ。
松山あくび。/水無瀬碧。(せき払い)松山(せき払い)(チャイム)ナレーション(空)松山さんは母の20年来の担当である。担当編集者 しかしこの不況の折 散英社も早期退職者を募りそれに手を挙げた。今日で さよなら(水無瀬碧)あ~編集長 お久しぶりです~。(小西)ご無沙汰して申し訳ない。大先生!さすが恋愛小説の女王。オサレなお住まいで。(水無瀬碧)ん?(小西)「ん?」とは ん?(水無瀬碧)その手にしてるのでは「たつや」のようかんでは?(小西)あっお好きじゃなかった?(水無瀬碧)好きだけど「たつや」のようかんって何かのお詫びだよね。(せき払い)(小西)目ざとい・・・。あっそれはそうと どうぞ取材の続きを。話は後で。(ライター)でも 先生 そんな事言ってて娘さんに彼氏ができたら寂しいんじゃないですか?いえいえそれよりあの子がこのまま家に居続けて子供部屋おばさんになることの方が怖いですよ。子供部屋おばさん知ってます?(ライター)はいはい結婚しないでそのままうち家にいる・・・。(水無瀬碧)そう!あの子がこのまま30になっても40になっても50になってもこの家にいたらどうします?彼氏も作らず結婚もせずまるでホラー。
(小西)ハハハ・・・。自分も結婚失敗したくせに。(水無瀬碧)何~?
≡ただいま~≡
はっ!シ~シ~シ~
今日はここまで・・・。
このシ~の意味がわからなかったけど書いたらわかった、陰口を言っていたからか。